2018年9月11日火曜日

VOICE 95(長期研修)/北海道・鍼灸師(男性)

 研修が始まり半年になります。私は今年鍼灸学校を卒業したばかりですが、在学中に2度短期の研修を受けさせて頂きました。学校で習う鍼は西洋医学による鍼が多く、経絡や経穴の意義を在学中には理解することが出来ませんでした。しかし、東洋医学の英知が数千年もの間続き、今も尚息づいているという事実は、ツボが存在しているという事に他ならないと思い、その存在を確かめる為に東方鍼灸院の長期研修に申し込みをしました。
 
 卒業してすぐの、何も臨床の経験もないままの研修でしたが、1ヶ月間、毎日、吉川先生の傍で治療を拝見させて頂いて、細かくご指導を頂いていると否が応でも記憶の中に治療の大枠が入ってきました。約1ヶ月が経った頃に、そろそろ治療を行ってみてはということで、初めは1日1人~2人ペースで治療を 行いました。学んだままに施術を行うしか出来ない状況でしたが、それでも着実に効果が出ることに驚きました。良くなっていくということが、実感として分かるにつれて、治療効果も上がっていったように思います。
 
 それでも、ツボの位置がわずかにズレていたり、弁証に過不足があると治療効果が出ないことがあり、日々新しい課題を乗り越えていく感じでした。今でも分からないことが多くありますが、着実に治療の効果が出来るようになってきていると思います。東方鍼灸院の患者さんは通常さじを投げてしまうような難治の方がほとんどですが、それでも効果を上げる陰陽太極鍼は本当にすごい治療法で、再現性が非常に高く、誰でも効果を発揮することができる素晴らしい治療だと思います。東洋医学とは、鍼灸とは、生命とは、そして存在とは何であるかを知らず、初地を踏み出したばかりですが、これからも精進していく次第です。(2015年)

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。