2018年9月11日火曜日

VOICE 83/鍼灸師・鍼灸学校講師(東京都・男性)

  研修の感想として、びっくりしたこと、驚いた事などを列挙してみました。

◆「良くなった!」「悪いところがなくなった」と患者さんが心から仰るまで施術し、研修中拝見した全ての患者さんの体を毎回悪い所が改善する状態にまで治療していきます。「あと○回来たら良くなるから」というような治療ではなく、まず初回治療から体が良くなるという結果をだす事が必要だと思いました。その状態だからこそ、継続して治療することにより更に有効になるのだと思います。

◆難病の方が多く東方鍼灸院にいらっしゃっていました。難病の方の治療を拝見できたことは、普段その機会がない私には大変勉強になりました。
 
◆子供の新規の患者さんが「良くなった!」とびっくりした笑顔になる場面に何度か遭遇しました。子供さんの反応は正直だったり、嫌になると違うことを返答したり、難しいなと思っていました。研修中、新規の子供さんが「良くなった!」と本当に笑顔で仰るのを見て、驚きとともに治療効果があることを確 信いたしました。
 
◆患者さん主体であることを徹底されていることにも驚きました。ほとんど全ての鍼灸師の方が「鍼灸師だったら患者さんのことは患者さん以上に分からなければいけない。」と言われます。しかし吉川先生はその点を充分に踏まえた上で治療法は全く逆。固定概念をひっくり返されました。”患者様主体、治るのも治すのも結局は患者さんご自身だ”という事をこれほど実現できる治療は他にないと感じました。
 
◆研修中も四六時中、吉川先生の側にくっついていました。先生にはご迷惑だったと思いますが、治療中は先生の傍から離れませんでした。とても勉強 になりました。患者さんも研修生を温かく受け入れて下さいます。本当にありがたいと思いました。待合室に”研修生を育てること”について張り紙もありました。自分はこの研修で皆様に”育てて頂いている”のだと実感しました。
 
◆治療院にある大量の本やビデオも拝見できました。吉川先生が治療を始めたころの資料を無理やり探し出していただいたりもしました。先生は「それは、あそこに有ったかしら?」とお疲れなのに見つけて下さって、「そうそう、この頃は・・」と貴重なお話を聞かせて下さいました。先生はどんな質問をしても、分かりやすく教えて下さいます。そして蔵書や資料の多彩さ・量の多さ、また先生の解説を聞くにつれものすごく勉強をなさっていることを知りました。そして自分の不甲斐なさを感じました。
 
◆吉川先生が現在も様々な論文や本を読み常に勉強されている姿に刺激を受けました。治療方法も先生は試行錯誤を常に繰り返しているとスタッフの方から伺いました。研修でご一緒になった方は、「半年研修に来ないと、治療のやり方が大きく変わっていてびっくりする」と仰っていました。先生の探究する意欲・試みは10代の若者の様だと思いました。負けられん!と奮い立ちました。
 
◆私は教員養成科に通っていながら経絡・経穴を覚えることの意義が見つからず、覚えるのが嫌でした。実際にこの一年付属施設で患者様を治療していても経絡・経穴の知識が必要だとは思えませんでした。しかし、吉川先生が経絡・経穴に対してアプローチすると瞬時に変化が表れるのを見て、ようやく経絡・経穴の威力を実感できました。次回の研修の時までに勉強してこようと思いました。

(以下、フェイスブックからの転記です。)
 
 一言で言うと、すごい。確実に効果を出している。予約でいっぱいの患者が明らかに変わって帰ってゆく。ほんとにすごい。まず結果ありき。結果を出 しているんだから、もうどうしようもありません。そして結果の出方の力強さが強力でした。僕も一度治療してもらいましたので自分でも実感しました。(効果を出すまで決して妥協しない。揺るぎのない実績に基づく治療があるのです)効果がこんなに顕著にでるとは。正直驚きでした。難病や子供も多くバラエティー に富んだ患者のすべてに対応できていました。本当にすべてに。ビックリです。
 
 僕は経絡経穴というものについて、あまりにもいろいろな説がありすぎて、いろんな先生が、自分が正しいという説を声高におっしゃるのだけれど、それぞれが全然違う。不確かな経絡経穴が治療の基準になりえるのか?疑問でした。やる気がしないことはやらない方針なので(笑)どうにも覚える気になりませんでした。あえて覚えるというだけの行為が嫌でした。
 
 しかし、今回経絡や経穴の 威力を目の当たりにすると、俄然必要性が納得できました。吉川先生は、患者に聞くというスタイルで、気持ち良いところ敏感なところを探ることで穴(ツボ) を特定してゆきます。患者主体なのです。大体の治療家の先生は、自分が穴(ツボ)を探し当てる、患者の体は自分の方がよく知っているというスタンスです。
 
 吉川先生は全く逆。全く逆のスタンスです。患者がどう感じるか、どうしたいかをものすごく優先します。本当に心が落ち着いてすべて受け入れられる 度量がないと難しいと思います。知識はあくまでも患者の反応が出やすいところを探し出す効率を上げるためのもの。うーん面白い。
 
 患者の言うこと、話すことを良く聞いてくれる先生のことを患者は信頼します。とくに西洋医(ドクター)の良い先生にはお話を良く聞いてくれる人が挙げられることが多いです。これは単に話を聞くことだけではなく、患者の反応や感覚の変化を大事にすることとも同じことだと気付かされました。
 
 一例ですが、仰向けから治療が始まるのが基本的な流れなのですが、ある患者が、「今日はうつ伏せからやって」といったらそのまま「そうだね」とうつ伏せから始めたこと。普通だったら間があって考えたりするところをすんなりと「そうだね」と言えることに、患者優先ってこういうことなんだろうと思いました。治療家の皆さん、是非一度吉川先生の治療を体験されると良いと思います。研修もお薦めです。全くすべてオープンに教えて下さいます。多くのことを学べると思います。(2015年)

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