2019年9月25日水曜日

VOICE 116/学生(北海道・男性)

 先生に直接お会いし、お話をさせて頂き、治療を受ける事が出来、とても貴重な経験をする事が出来ました。陰陽太極鍼は腹診を初め、首周りやふくらはぎの切診がやはり大事だと改めて分かりました。また治療穴を決めるのも患者さんの感覚を信じ、その身体の声を聴くことが出来れば治療していけるのだと分かり、とても安心しました。

 卒業後、治療家としてやっていけるかが不安でしたが、患者さんの声をしっかりと聴き、教えて貰えばよいのだと実感できたことは大きな励みになりました。また、先生が「患者さんが教えてくれる」、「いろんな発見があってずっと楽しいわよ」と仰って下さった事も印象的でした。

 東方鍼灸院の刺さない鍼は、鍼の刺激に弱い方、お年寄り、子供に施術していけるので、そんな方達の為にも身につけられたらと思います。また機会があれば学びに行きたいと思います。(2019年)

VOICE 115/鍼灸師(北海道・男性)

 東方鍼灸院の吉川先生は日本で五指に入る鍼灸師です。久しぶりに東方鍼灸院を見学させていただき、院長の治療を見る事が出来ました。僕が帯広の出版社に勤めている時に取材でお会いしたのが最初でした。鍼灸のイメージがそこで大きく変わり、この道に進むことにきっかけを与えてくれました。

 28年前に僕はここで研修させていただきました。先生は銀鍼や中国鍼を使い、4〜5台のベッドを軽やかに移動しながら、一人で一度に治療していました。1日に30人前後の患者さんを診て、その場で全てに結果を出していました。鍼灸師は一度に1〜2台のベッドで治療するのが当たり前という既成概念が大きく崩れました。

 視力回復でも、多くの実績を上げ、眼科疾患の難病の方も全国から訪れていました。「凄い所に来てしまった…。」吉川先生は僕に理論と実技の両方を指導してくれました。どんな患者さんでも、五臓の調整や経絡の循環を良くする事で、不思議と良くなっていきます。そんな奇跡を毎日見せて頂き。鍼灸の素晴らしさと可能性の無限さを教えていただいたことが何よりの財産となりました。

 同経遠位穴から陰陽太極鍼と進み、だんだんと鍼の刺激も低刺激になっていき、刺さない鍼、そして鍼を使わない治療法へと進化していきました。しばらく見学に行かないでいると、また治療法が新しくなっています。全国からの研修生は数多く、吉川先生は惜しげも無く自分の研究成果を公開していました。そして、ここを巣立った研修生は今、全国で数多く活躍しています。 (2019年)