2018年9月11日火曜日

VOICE 15/鍼灸師(東京都・女性)

 これまでにも吉川先生の論文を読み、また貴院にて研修を受けた先輩鍼灸師の方々の指導のもと、自分なりに施術を行っておりましたが、思うような効果を得ないことも多々ありました。
 
 今回、吉川先生の実技指導を受け、また実際の治療の様子を見学させていただき、有意義な時間を過ごすことができました。なかでも、触診の重要性を実感いたしました。
 
 腹診、背診、頚部や腓腹筋の圧痛を確認し、巨刺法や陰陽太極鍼法に基づき、経穴に鍼を接触させることにより、それらの圧痛がどのように変化するかを確認することで、その鍼に効果があるか、そうでないかを判断するため、正確に触診情報を得ることが大事だと理解いたしました。
 
 実際に吉川先生の治療を受け、鍼を接触させるごとに腹部や頚部の圧痛がなくなっていく様は非常に貴重な体験となりました。また、左天柱に痛 みのある患者様の右太谿に鍼を接触させただけで痛みが消失した様子を拝見し、その鮮やかさに驚くとともに経絡の存在を実感いたしました。
 
 これらの経験は、研修を終えた今、患者様に施術する際にも多いに役立っております。特に膀胱経二行線の有用性を実感しており、治療の幅が広まったと感じております。(2010年)

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