2018年9月11日火曜日

VOICE 77(長期研修)/鍼灸師(熊本県・女性)

 私が鍼灸業界へ進むきっかけになったのは、目を患ったこと、そして吉川先生にお会いしたことに他なりません。約10年前、白内障と 診断されて色々なことを試してきました。そんな中で「鍼」という選択肢が出てきた時、「初めて受ける鍼だからこそ間違いない鍼を受け たい。そうすれば、その後にどんな鍼を受けようとも自分に合わない鍼は分かるはずだ」と思い、眩しさで目が辛いにもかかわらず、必死に探しました。そこでヒットしたのが吉川先生でした。後でお聞きすると、治療をお願いした日は、学会などでお忙しい合間の絶妙なタイミングだったとのこと。改めてご縁があっ たことに感謝するばかりです。
 
 先生の一鍼一鍼で身を持って変化を感じ、先生の技の素晴らしさに「凄いですね」と感動すると、先生は「そうなのよ、鍼は凄いのよ」と言われました。私は先生へ感動したのですが、先生は「鍼がなした技」のようにおっしゃいました。鍼灸界の大先生でいらっしゃるのに、こんなに気さくに低姿勢で話して下さって、 刺される鍼も優しくて。元々は私の目を治して頂きたくて訪れたはずが、すっかり先生に魅了されてしまいました。
 
 私は何の取柄もないのですが、一患者として接したのが鍼との出会いだったので、目の辛い方、見えない方の気持ちが少し分かります。この気持ちだけ が私の誇れるところです。学校での勉強も決して得意ではなく、目が疲れやすい分、手や声、耳を使い、多くの時間を費やして覚えてきた不器用なタイプです。 そのため 学生時代は、優先順位をつけて国家試験だけに絞って勉強してきました。これからが本当の勉強だと思っています。一人でも多くの患者さんの笑顔に出会うため、努力し頑張ります。(2014年)

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