2018年9月11日火曜日

VOICE 89/鍼灸師・学生(北海道・女性)

 東方鍼灸院では刺さずに置くだけの“陰陽太極鍼”という治療法を行っている。上の病は下にとり、下の病は上にとるというように陰陽の調整をすれば症状はよくなるという考え方である。手足に三陰三陽計十二経脈があり、それぞれ五臓六腑を通過している。その日のその時の身体の状態で開くツボ(開穴)の最も過敏 な所に鍼または王不留行の種子を置いて治療する。効果もすぐに確認できる治療法である。中国医学の視力回復法を用いて眼科治療にも力を入れている。(東方鍼灸院の手引きより)

① 施術所は明るく、心地よい温度でリラックスできるような感じだった。ベッドが8つあったが、それぞれカーテンで仕切られていて個室のようではあるが、カーテンのため圧迫感はない。それもリラックスできる要素のひとつだと思った。うるさくない程度に音楽も流れていた。

② 体のツボを次々と軽く触って患者さんの思う気持ちのいいところを探して治療していた。実際に患者さんに説明しながら進めてくれるので、受ける方も受けやすかった。患者さんの思う自分の症状に関する不安なことなどに耳を傾け、家でもできる治療法を教えてくれたりするので少しでも改善しようという意欲がわい た。

③ 感想
最初に気持ちのいいと思うツボ「開穴」を探して一番過敏だったところに置いただけで、ふくらはぎがやわらかくなったり、たった一箇所に置いただけなのに効 果がすぐに見えることに体って奥深いと思った。また施術師さんが次々とツボを触って開穴を見つけるけど、自分が気持ちいいと思う所を施術師さんに伝えて治療するから一緒に治療しているような感覚でおもしろかった。

④ 理想の鍼灸師像 患者さんが訴える症状を改善するのはもちろんのこと、患者の心まで癒すことのできる施術師になりたい。 患者さんの症状を改善するためには知識があってこその腕だと思うから勉強に力を入れたい。また人とふれあう仕事だから、コミュニケーションがとても大切になる。患者さんとの会話を楽しみながら適切な処置ができるような施術師を目指したい。

⑤ 鍼といってもほとんど鍼を使わない「刺さない鍼」もあるんだと知った。刺さなくても効果はある。刺さなくても治療できるなら、刺さない方が患者さんの鍼に 対する恐怖心や衛生面でも心配することが減るのではないかと思った。刺す鍼を体験したことはないけれど、こういう方法もあるんだと知った上でこれからの鍼灸の勉強を頑張ろうと思った。(2014年)

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