2018年9月11日火曜日

VOICE 19/学生(三重県・女性)

 今も興奮冷めやらぬ気持ちで過ごしています。自分の実力では無謀な研修を承知の上で参加させていただきましたが、毎日大まかにテーマを決めて先生の 施術を拝見していましたところ、自分の中でも1日1日見方が変わっていくのが分かり、大変驚くような経験をしました。第一段階の大きな進歩でした。
 
 中盤からは、先生の陰陽太極鍼について、例え今すぐ理解できなくても後で思い出すことが出来るよう、目に体に焼き付けて帰ろうと意識しながら一生 懸命拝見させていただきました。治療する間に、最初の四診でメモしたことが随分変化するのも目の当たりにして、先生のなさる治療の素晴らしさを改めて感じ 取りました。
 
 患者さんご自身に反応点を確認し、共有しながら治療していくことは、鍼1本1本の効果を感じ取ることが出来、患者さんの満足度も高いと感じます。また、この共同治療作業は患者さん自身が体の感覚に耳を澄ますことになり、より良い生活の仕方や、自然治癒力をもたらすきっかけにもなるのでは、と思いました。
 
 治療上での具体的な選穴は、中医学、 陰陽論、経絡の考え方を合わせ、目からウロコのものが多く、大変興味深く勉強になりました。耳針、刺絡も駆使され、膨大な勉強量が必要ですが、良い面が大 変多い治療法だと感じ、ますます引き込まれました。このような有用な治療法をオープンにして研修して下さる吉川先生を、本当に有難く素晴らしく思いまし た。心から感謝申し上げています。
 
 受講中は手技も知識も未熟で遠く及ばず、申し訳なく思いましたが、わずかでもお教えいただいたやり方で硬結が取れた体験が嬉しく、そして何より、ピッケルを山の雪壁に打ち込んだかのように、目標と方向が定まった気がして、参加して良かったと心から思いました。
 
 専門学校の勉強もあと1年ですが、この研修を踏まえて大いに有意義に取り組みたいと意欲が湧いて来ました。握手させていただいた吉川院長の手は、とてもふっくらと優しく柔らかく、癒しの手を実感しました。私もそんな手を目指して頑張りたいと思います。(2011年)

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