2018年9月11日火曜日

VOICE 86/鍼灸師(愛知県・男性)

 5月の連休明けから研修を始めるにあたり一ケ月の研修は長いかな?と思いつつ始まりました。ところが始まると毎日吸収することが多くて日が経つのが早いこと早いこと、一週間がアッと言う間に過ぎてしまいました。
 
 そして一ケ月を迎えようとしている頃には自分でも何とか自分なりの治療が出来そうな思いがしてきました。一日一日はそれ程変化のある毎日ではなく先生の治療を傍で見せてもらいながら自分なりに理解し、時折先生から「ここはね、こうするといいのよ。」などのアドバイスをいただき、また、こちらの質問にはその都度丁寧に教えていただきました。ですから、一見単純なことの繰り返しのようにも思えるんですが、その内容は濃いものでした。
 
 先生は治療を始める時から徐々に変化する患者さんの反応を確認しつつ治療を進められて「今まで動かなかった腕がここまで動いた!」とか、 「痛かった痛みがほとんどなくなった!」とか、中には「マジックみたい!」という患者さんの反応を見ているのでほんとうに楽しくて仕方ありませんでした。 先生も治療しながら患者さんの変化を楽しんでおられるんじゃないかと思えました。
 
 ある日、食事会の席で先生に「治療の楽しさのおすそ分けをください。」と言ってしまいました。先生は笑っておられましたが、今の治療法が確立されるまでには多くの知識と努力と経験の積み重ねによると思います。それを余すところなく教えていただける環境を提供していただけて本当にありがたいと思います。私もこの治療法を土台に少しでも上に積み上げていけるようにしたいと思います。(2015年)

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