2018年9月11日火曜日

VOICE 71/学生(神奈川県・女性)

 専門学校を卒業後にどんな治療をしていきたいか模索していたところ、中医学の考え方に基づいたやさしい鍼治療で効果をだしていける治療がいいなと思い、いろいろなご縁がつながり吉川先生のところに行きつき、今回研修を受けさせて頂きました。
 
 吉川先生の治療を拝見し、先生の治療は本当にやさしい治療でした。丁寧に体表観察を行い、その日・その時間の開穴を、患者さんと一緒に切経をしながら探して行き、患者さんと一体となり治療を進め、1穴毎に経絡の変調を確認していき、患者さん自身もその変化を一緒に認識できる治療をされていました。
 
 その治療スタイルは、一緒に治療していくという患者さん自身の治す力を引き出し、治すという方向に術者と患者が同じベクトルを向くことができ、より相乗効果が得られるように感じ、素晴らしいなと思いました。先生が治療点・開穴に治療をしていく度に、瞬時に患者さんの体には変化がおきていて、先生が 「コンピュータと同じように(ツボを)クリックすると体は瞬時に変わるのよねー」と話されていたのがとても印象的でした。
 
 専門学校や他の勉強会で学んでいるときに腎の病証に対して瀉法を用いるということは、ほぼないように教えられ、そういうものかと思っていたのです が、先生の長年積み重ねてきた臨床経験から、腎経に瀉法を用いることもあるということ、またそれを先生の治療をみてそれが有効であり、効果がすぐに現れているのを目の当たりにし、まさに目から鱗でした。また自分自身も先生に体験治療をしていただいた際に、左頸椎の違和感を右太渓に瀉法の治療をしていただいたことで、左頚部の緊張が瞬時に緩んだので驚くとともに大変感動しました。
 
 先生は治療をしながら中医学用語を使い患者さんにも説明をされていて、先生ご自身が活きた教科書のように感じました。先生に「しっかりと中医学の 基礎と弁証を学ぶのよ」といわれた言葉を心に刻み、今回の研修で学んだことの練習を積み重ね、先生方のように効果のだせる治療を少しでも多くの人にできるよう日々精進していきたいと思います。学校の実習においても先生から学んだ要素を何かしらの形で取り入れて実践できたらなと考えています。先生の臨床経験、知識を惜しみなくすべて教えて下さる姿勢、またどんな質問にも丁寧に回答頂き、本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。(2014年)

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