2018年9月11日火曜日

VOICE 28/鍼灸師(神奈川県・女性)

 3日間という短い期間でしたが、得たものはとても大きく、思い切って研修にうかがって本当に良かったと思っております。まず最初に感銘を受けたのは、先生の暖かいお人柄です。それは、ご自身が長年の臨床経験により得た貴重な知識の数々を、惜しげもなくご教授下さったことからもうかがえます。
 
 閉鎖的と言われる鍼の世界で、特に大家と呼ばれる先生の中には、簡単なことも、もったいぶってお教え下さらない先生もいらっしゃると聞いていますが、そんな中で、先生の後進を育てようとして下さることは大変ありがたく、心より感謝しております。
 
 実際、効果の高さは症例を見れば一目瞭然、鍼灸の適応外とされている難しい病名の方も少なからずいらっしゃいました。何より印象的だったのは、地元帯広の多くの方々に先生が慕われ、頼られているという事実です。

 「私は帯広に住んでて本当に良かった、先生の治療が受けられて…」と嬉しそうに語っていた患者さんの笑顔が、今でも鮮明に心に焼き付いています。
  
 また、日本では13年連続で自殺者が年間3万人を超えたとのこと、うつ病などの精神症状を呈する方も急増し、強刺激を適当としない方も多数いらっしゃると考えられることから、先生の治療法は、多くの方々にとって優しく安全で、しかも効果のある素晴らしい治療法だと思います。
 
 まさに「論より証拠」の現場を目の当たりにし、「それにしても何故、皮膚の上に置くだけでこのような効果が得られるのでしょうか?」という稚拙な質問に対して、「皮膚は中枢神経と同じ外胚葉由来だから情報が行きやすいのですよ」というご回答は、わたくしのような初心者にも大変わかりやすく、なるほど…と得心のいくものでした。(2011年)

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